
本日の通信は前回の続きとなります。
最後に残っていた2両分の151系
カワイモデル店内で嬉しそうにショーウィンドウを見つめる私に妻の思いがけない一言が。パパ、買いなさいよ!この子も大学を卒業して、もう子供にはお金がかからないし、この子の大学の卒業式の日にこの模型に出会った偶然は、買いなさいという事じゃない?」
実は妻には、私が幼稚園児の頃、出会った151系こだまの模型の話をしたことがあり、その時に刻み付けられた美的感覚が現在の仕事の源になっていることが解かっているのです。
しかし、そんな私たち夫婦の会話を聞いていたカワイモデルの(おそらく)女性店主が、「ごめんなさい。もう完成品は1両もないんです…塗装済みのボティーに必要なパーツを組み合わせれば、2、3両程度なら揃えられるかも…」そう言って、2階の若い店員(息子さん?)を呼び、揃えられる車両を調べてもらいました。
結局、揃えられたのはクハとパンタ付きのモハの2両だけ。「これがうちのに残っていた最後の2両です。可愛がってあげてくださいね」と、1階と2階を何往復もしながらボティー以外の部品を探してくれた若い店員さん。
12両のフル編成は揃えられなかったものの(かなりの金額になる為、買えたかどうかはさておき)、私はこの2両だけで満足でした。カワイモデルに残っていた最後の2両は、私の夢のために待っていてくれたのだ!娘の卒業式の帰り道で偶然通りがかったカワイモデル、そして最後の在庫の2両と、この日の度重なる偶然が、私を勝手にそう思い込ませたのでした。
ちなみにカワイモデルの151系といえば、床板は木製で、台車バネは板バネと発売当時からの伝統(?)を引き継いでいて、細かなディテールの再現性では現在のNゲージの車両と比べても明らかに見劣りします。それでも床板に台車と床機器を固定し、ボディーを載せるとカワイモデルならではの重厚な存在感があります。
それにしても、何故、カワイモデルの151系にこだわったのか自分でも不思議です。私が十代の頃、カワイモデルの他にもつぼみ堂や天賞堂からも151系は発売されたものの何故か触手は動かずに、カワイモデルの製品だけが憧れでした。

その後、ネットオークションでクロとモロを手に入れ、今後もフル編成を目指そうかと思っています。現在、制作室の壁のアクリル製展示ケースには、カワイモデルの151系4両が静かに飾られているのでした。
今回は、〈カワイモデル~151系の不思議な存在感~〉についてお届けしました。



